日野江城も暫定リスト入り

 

  

長崎の教会群とキリスト教関連遺産がユネスコの世界遺産の国内候補暫定リスト入りしました  

11th Anniversary  フェスティビタス ナタリス2007 

 文化庁は1月23日、世界文化遺産の登録を目指す国内候補として国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)に提出するリストに「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」(長崎県)、「富岡製糸場と絹産業遺産群」(群馬県)、「富士山」(山梨、静岡県)、「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」(奈良県)の4件を新たに追加すると発表しました。 リストは、政府が1月中にユネスコの世界遺産委員会に提出しました。

 登録への最終関門となるユネスコ世界遺産委員会の審査を受けるには、政府が来年以降、同委員会に推薦書を提出する必要があります。6月には第31回ユネスコ世界遺産委員会において、「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の世界遺産暫定一覧表登録が報告されました。

 地元、南島原市からは日野江城をはじめとする史跡が加わりました。特に日野江城は城下に有馬のセミナリヨを有し、日本最大の教会が建設されるなど、長崎と並ぶキリシタン文化の隆盛を誇った城下町を残しています。キリシタンたちは一部、一揆に走ることもありましたが、その他のほとんどは争いを避け、250年にも及ぶ潜伏を決めました。この潜伏を支え、その基礎となったのが、セミナリヨで徹底的な教育を受けた生徒たち、また生徒たちから教えを授かった地域住民たちでした。セミナリヨの教えが250年間の潜伏を可能にし、今は教会という形に姿を変え、私たちの目の前に燦然と輝いているのです。

 今回の暫定リスト入りを祝い、地元南島原市から本登録へ向けてのバックアップをする意味合いが、今回のフェスティビタス ナタリスに加わりました。約400年ぶりに日野江の城下町で再現する南蛮行列を今回のイベントの目玉として、実行委員一同で準備作業に取り組んでいます。

「長崎の教会群とキリスト教関連遺産と南島原の構成資産」

大浦天主堂(長崎市)

構成資産候補 日野江城跡
構成資産候補 原城跡

天正遣欧少年使節が1585年に謁見した

ローマ教皇グレゴリオ13世

天正遣欧少年使節

ローマ教皇フランシスコに謁見した

平成遣欧少年使節

有馬のセミナリヨを創立したイエズス会の

巡察師アレッサンドロ・バリニャーノ



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