世界遺産候補を知ろう

有馬氏の菩提寺「台雲寺跡」

400年前の城下町〔願心寺〕

台雲寺の板碑

 有馬氏歴代の菩提寺台雲寺の所在は、昭和18年「願心寺」本堂ご拝口正面から南 5m の地点で発掘された板碑で判明しました。板碑には永禄13 年7月吉日(1570年)の刻字があります。
 台雲寺は 12代義純までの御葬地でしたが、天正末年キリシタンの為、一時法灯は断絶しました。しかし直純の時、有馬山(満字山)観三寺として再建されたものの、島原の乱ボッ発で再び破壊されました。乱の後、現在地には願心寺が建立され、今日に及んでいます。

   

 

4少年もこの地を訪れた

 谷川の願心寺境内にある板碑。願心寺は「有馬氏の菩提寺である台雲寺があった」との板碑が、昭和18年に出土しています。

 400年前、日野江の城下町にはイエズス会年報にたびたびその名を残すミゼリ・コルディアの教会がありました。日野江城の下にあった有馬の大天主堂と美しく長い通り(現在の谷川の通り)を結び、通りの端にあったミゼリ・コルディアの教会は、位置的にも現在の願心寺に置かれていたのかもしれません。


 

inserted by FC2 system