セミナリヨが置かれていた、まさに北有馬町で流れていた430年前の西洋音楽です

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秀吉が聞いた西洋音楽

天正遣欧少年使節が豊臣秀吉の前で演奏した西欧音楽を再現します。秀吉が3回もアンコールしたとされるスペインの名曲です。

少年使節の会を結成!

秀吉が聞いた西洋音楽の再現は、平成9年度の1回目のナタリスから北有馬中学校の生徒が代々、担当してきました。平成29年度には少年使節の会を結成。初代の中学生も仲間入りしましたが、26回目の中学生は初代少年使節の長男・次男。親子2代目でのナタリス参加となりました。

 430年前、有馬のセミナリヨでは毎日1時間の音楽の授業がありました。当時、14歳前後の少年たちは西洋音楽を授業の1つとして学習していたのです。ちなみに現在の中学校の音楽の時間はおおむね1週間に2時間くらいです。

                        

 有馬のセミナリヨの第1期生であった天正遣欧少年使節の4人の少年たちは、ヨーロッパ往復に8年半もの歳月を掛けました。この間、長い航海や滞在先でも西洋楽器の練習を怠ることはありませんでした。成人して日本に帰ってきた4少年たちの音楽技術は、当時の日本での西洋音楽の第1人者クラスになっていたのです。

                        

 日本に帰国した少年たちは、京都の聚楽第で豊臣秀吉に謁見し、西洋音楽を奏でました。秀吉は大変喜び、3回ものアンコールをしたとされています。少年たちは北有馬町の日野江城でも有馬晴信ら家臣団への報告会を実施しています。当然このときにも演奏された西洋音楽は、秀吉が聴いた音楽と同じものです。

                                                

 近年、専門家の研究により秀吉の前で演奏された西洋音楽が明らかになりました。スペインの名曲「皇帝の歌」です。クリスマスのイベントではセミナリヨの生徒と同年代の北有馬中学校の生徒4人による西洋音楽2曲を再現します。430年前に北有馬町で流れ、有馬の住民やセミナリヨの生徒たちが耳にした西洋音楽です。

天正遣欧少年使節に扮する北有馬中学校の4生徒 有馬では宣教師や南蛮人の人々も430年前に聞いた曲です。
イベントでの4少年

 

 

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